君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
やがて電車が目的の駅に近づいた。
「澪」
小海が優しく声をかける。
「……ん……」
「もうすぐ着く」
澪がゆっくりと目を開ける。
そして、自分がどこに頭を乗せていたのかに気付いた瞬間。
「…………えっ」
顔が真っ赤になった。
「す、すみません!」
「気にしなくていい」
「でも……」
「疲れていたんだろう。本当に気にしなくていい」
「……はい」
澪は俯いた。