君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
「…………」
思い返してみる。
電車で肩を貸してくれたこと。
自宅へ行ったときに心配してくれたこと。
歌を褒めてくれたこと。
ライブの前に「大丈夫」と言ってくれたこと。
風邪のときにわざわざ来てくれたこと。
全部。
全部、小海だった。
「……私」
澪は顔を赤くした。
「小海さんのこと……好き、なの?」
口にした瞬間。
心臓が大きく跳ねた。
答えは、もう分かっていた。