君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。
After story まだ一緒にいたいな
初めて二人で出かけた日の帰り。
駅へ向かう道を並んで歩きながら、澪は何度も時計を確認していた。
もうすぐ帰らなければならない。
分かっている。
でも。
楽しかった。
だから。
「……小海さん」
「何?」
澪は少し迷ってから、小さな声で言った。
「……まだ一緒にいたいな」
小海は足を止めた。
澪も立ち止まる。
「……もう少しだけ、話したいです」
小海は少しだけ目を細めた。