屋敷を守るための契約結婚だったのに、気づけば冷徹社長に囲い込まれていました

「……え?」

 今度こそ社長が本気で驚いた顔をした。
 けれど私の方が余裕なんてない。

 断られたらどうしよう。変に思われたらどうしよう。そんな不安が次々と押し寄せてくる。
 それでも、そうしたかった。

 もう少しだけ近くに……彼に触れていたかった。
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