神崎さんはエロ過ぎる…!

3 家性婦?

ウーバーでサンドイッチとアイスコーヒーを頼むと、30分ほどでやってきた。

私はそれらをトレーに乗せ書斎へ運んだ。

「神崎さん、失礼します。」

「どうぞ〜?」

今度は少しだけ機嫌のいい声。
何かあったのだろうか?

「あぁ、こっちに置いておいてくれますか?」

「はい。」

「ところで、小田さん?」

「はい?」

「この原稿読んでもらえますか?
少し第三者の意見も聞きたくてね。」

「はい、良いですよ。」

私は一枚の原稿用紙を手渡された。
すぐに音読する。

「彼女の息は荒くなり…?
僕は彼女のたわわな胸を服の上から貪るように…

って、ギャァァァァ!
これ、何ですかっ!?!?」

「何って…
ファンタジー小説に見えます?
官能小説ですよ。」

「変なもの読ませないでください!」

「人の仕事を変呼ばわりですか?」

「いえ、そういう意味じゃ…」

「あなたの第4の仕事っていうのはね、僕の仕事のアシスタントです。」

「は…!?
つまり、エロ小説に協力しろって事!?」

「官能小説、ね。」

「い、嫌ですよ、そんなの!」

「ねぇ、小田さん?」

「は、はい…」

段々と距離を詰めてくる神崎さんに、私は若干後退りしながら答えた。

「家政婦派遣会社ロビは、登録料さえ払えば、契約内容は雇用者と家政婦の間で決める事が出来るんですよ。」

「はぁ…」

意図が分からない。

「つ・ま・り?
給料をいくら払うかも自由なんです。
月に30万円でどうですか?」

「さ、さ、30万円!!」

「そうそう。
あなたさえやる気があるなら、僕は払いますよ?」

「…何をすればいいんですか?」

「そこに座って。」

私はソファに座った。

「エプロン取って、手は上に。」

「な、何を…?」

「30万円分の仕事をしてもらうだけですよ。」

彼は私の隣に座り、そして、両手で胸を揉んだ。

「ちょっ…何して…!?」

「やっぱり服の上からじゃ感じませんか?」

「当たり前でしょ!
ブラしてるんですから!」

「ふぅむ、訂正が必要そうだ。
ありがとうございます。
とりあえず今日の分1万円渡しておきます。」

え、一万円!?
一万円なら、あれも買えるし、これも買えるし…!
少しのセクハラに耐えるだけなら…!?

私の心は一万円に揺らぐ。

「あ、もう良いですよ。
明日もよろしくお願いします。
そうだ、掃除はお願いしますけど、紙類だけは絶対に捨てないでください。
後のゴミはご自由に。」

そして、神崎さんはサンドイッチを食べ始めた。

私の家政婦初日は波乱の幕開けで終わったのだった。
一万円を握りしめて、私は帰路についたとさ。
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