雪恋
始まり
ーー誰も傷つけたくないからーーー
ーーー私は心を閉ざすーーー。
息を上げ、私は夜のネオンの街を走る。
今日は、とばっちりな日だった。
いつも朝6時に起床している私。
祖父の剣道の稽古に付き合されている。
百回目の祖父との試合。
祖父を切り裂く勢いで凪いだはずなのに。
やはり祖父に首元を切られた。
首筋に青筋ができるほどの致命傷を追う。
そして、朝の高校の学校。
登校してきた矢先。
意地悪なクラスメイトのマドンナだ。
「花見百合」に席を取られた。
廊下に1時間以上、出向いて逃げたんだ。
でも百合は、同じ部活の学校の強豪校剣道部のエース。
私は目をつけられている。
祖父から刷り込まれたスキルを見通して、敵対視されてるんだ。
そりゃ、私を引き取ってくれた祖父は剣道の神。
幼少期から叩き込まれて技術は磨けている。
けれど剣道なんて、所詮は武力。
人間的に成長できるかと言われれば、疑問だ。
だって、虐待を受けて技術的に強くなったものだから。
十六歳少女相手に私を養っている剣道の神「四宮剣」。
その人は悪魔だ。
私、高校生「四宮雪」に対し稽古で毎回本気になる。
そんなの、普通に考えてありえない。
祖父は私に対して痣ができるぐらいの試合をするのだから。
人間の成長なんて、絶対にあるわけがない。