雪恋

始まり




ーー誰も傷つけたくないからーーー


ーーー私は心を閉ざすーーー。


息を上げ、私は夜のネオンの街を走る。


今日は、とばっちりな日だった。


いつも朝6時に起床している私。

祖父の剣道の稽古に付き合されている。

百回目の祖父との試合。


祖父を切り裂く勢いで凪いだはずなのに。



やはり祖父に首元を切られた。



首筋に青筋ができるほどの致命傷を追う。



そして、朝の高校の学校。


登校してきた矢先。


意地悪なクラスメイトのマドンナだ。

「花見百合」に席を取られた。


廊下に1時間以上、出向いて逃げたんだ。


でも百合は、同じ部活の学校の強豪校剣道部のエース。


私は目をつけられている。


祖父から刷り込まれたスキルを見通して、敵対視されてるんだ。


そりゃ、私を引き取ってくれた祖父は剣道の神。


幼少期から叩き込まれて技術は磨けている。


けれど剣道なんて、所詮は武力。



人間的に成長できるかと言われれば、疑問だ。



だって、虐待を受けて技術的に強くなったものだから。


十六歳少女相手に私を養っている剣道の神「四宮剣」。


その人は悪魔だ。


私、高校生「四宮雪」に対し稽古で毎回本気になる。


そんなの、普通に考えてありえない。


祖父は私に対して痣ができるぐらいの試合をするのだから。


人間の成長なんて、絶対にあるわけがない。

< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop