一緒にいたくて男装執事になったのに~嫉妬と溺愛とまりません~【隣国編】
EP:8☆不思議な魔法石!
挨拶もうまくいき、私たちは今日からこのお城の客人用の部屋に滞在することになる。
客人用の部屋に案内されながら、ギル様と二人仲良く案内人の後ろに着いていく。
そして長くて広い廊下を歩きながら、ギル様が呆れた顔で話しかけてくる。
「お前にはヒヤヒヤさせられたぞ……まったく」
「え~、そうですか?あの王子様すごくいい人そうじゃないですか?きっとお父様の王様は、サンタさんみたいな人、確定ですねっ!」
ニコッと笑って返事をする私にギル様は、眉を寄せる。
「またおかしな事を……サンタさんとはなんだ?」
あれっ……サンタさんってこの世界の人は知らないの?!
子供に大人気のあの伝説のサンタさんを?!
なんて勿体ない!!
「サンタさんは子供たちのアイドルで、夢と希望を運んでくる伝説のおじいさんですよ?!サンタさんを知らない人生なんて勿体なさすぎます!」
ギル様に力説しながら歩いていると、前の案内人が「くっ……」と震えながら声を堪えた後に、ゴホッと咳払いをしていた。
そんな様子にギル様が、案内人の人に
「うちの従者はちょっと変わっていてすまないな……何か子供用の本でも読んだのだろう……」
と、全く信じてくれないギル様は、とても失礼なことを言っているのだった。
本当なのになぁ〜!