この想いは、誰にも言えない ~深碧の音 つぼみ蕾のように~
 二度も同じ後悔したくない。

 私の足が止まったのが、何よりの判断でしょう?

 せっかく巡り会えたチャンス。

 今日通り過ぎたら次いつ会えるかはまた未定。

 そんなの嫌。

 もしも本当にあの人たちがまた有名になった時、実はCD持っているっていうだけでステータス上がりそうじゃない?

 駅に戻るとまだ歌っていた。

 ゆっくり聞きたいけど、バイトの時間もせまっている。

 歌っている人に声かけられないから途方にくれてたら

 ちょうどよくお話好きのさっきのお兄さん目の前に現れた。

 「アルバム、1枚ください」

 「ありがとう。
 メッセージとサインかかせてもらうね」

 いったんはCD購入に躊躇してしまったけど、今は買えてよかった。

 安堵が広がり、るんるん気分でビールジョッキ両手いっぱいにもって仕事が弾んだ。

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