その青は廻る ①
——☆

誰が手を取るのか、その先へ。

これは、誰かの物語で、また、違う人の物語。

夏を終えようとしても、日々は続いてゆく――


「お前ら少しくらい荷物持てよ……」青いバケツを手に、佐々木稔が言った。

「女の子みたいなこと言ってる……」小さな花火セットを手に、玉城柚月が言った。

「ていうか、早くない? まだ、夕方だし……」日傘を手に、豆田翔太郎が言った。

それぞれが見ているのは、同じ空と同じ人。

「全員、子供だな。あれは……」煙草を手に、佐伯龍騎がぼやいた。

同じ景色を見ていても、それぞれ違う捉え方をしている。

それでも、確かな場所があれば……。

そこから、繋がるのかもしれない。


完結――。
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