あやかしと宇宙防衛隊
「不思議ですね。こんな状況なのに、今全然怖くない……」

「こうやって話してるからね。私も今は怖くない。スペードたちが助けに来てくれるって希望を信じてる。あと、あのムカつくクソ男ぶん殴ってやりたい!」

ハートが憎々しげに鉄格子を見つめる。イヅナの口からフフッと笑い声が出た。ハートも笑う。ハートのピンク色の長い髪が揺れた。イヅナはハッと息を呑む。

「ハートさん!鉄格子は無理でも、この枷を外す方法は見つかったかもしれません!」

「えっ!?本当!?」

イヅナはハートの髪に触れる。そして、ハートの髪につけられていたヘアピンを見せた。



スペードたちは何組かに分かれ、他の惑星や月を回り、ハートとイヅナの捜索を行うことになった。スペードはレオナードと共に、木星へと向かう。

「木星ってどんな星なんだ?」

レオナードの問いに対し、スペードは淡々と答えていく。

「太陽系で一番大きくて重い星だよ。水素やヘリウのガスでできていて、太陽系で一番自転が速いから一回転がわずか十時間しかないんだ」

「ふ〜ん。スペードって星に詳しいんだな。ヴィンセントも色々知ってるぜ!」
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