あやかしと宇宙防衛隊
スペードは表情こそ変わっていないものの、地球で多くの人が楽しんでいるコスプレをしている気分になり、どこか恥ずかしさを覚えていた。その隣で、ハートは楽しそうにクルリと回る。スカートがふわりと舞った。

「この制服、すっごく可愛いね!テンション上がっちゃう!」

「ハート。目的、忘れてないよね?」

「もちろんだよ!」

スペードとハートが何故学校内を生徒の格好をして歩いているのかというと、任務のためである。数日前、クラブから言われたのだ。

『最近、この高校付近でエイリアンの出現率が高い。何かあるかも。ちょっと二人とも潜入して確かめてくれない?二人なら童顔だしいけるでしょ!』

何故わざわざ生徒として潜入しなくてはならないのか。スペードは色々と突っ込みたかったものの、クラブはすでに制服や生徒手帳などを準備し終えており、拒否することはできない状況にあったのである。

「とりあえず生徒としてこの高校にいるけど、今のところ出現率の高さの原因どころかエイリアンすら見ない」
< 5 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop