あやかしと宇宙防衛隊
スペードは人にそれほど興味がない。同じラニアケア宇宙防衛隊の隊員でも、一般隊員の顔はほとんど覚えていないくらいだ。しかし、教室にいる男性のことがスペードは気になっていた。

(一体誰なんだろう?養護教諭にあんな人いなかったしな)

スペードが男性を見ていると、視線に気付いたのか男性と目が合う。視線が交わった刹那、男性がニヤリと笑った。そして一度窓から離れ、再び姿を見せる。男性にハートが抱き上げられていた。

「ハート!?」

ハートは意識を失っている様子だった。男性はニヤニヤと笑っている。スペードはすぐに地面を蹴り、教室へと向かった。

廊下を駆け、階段を二段飛ばしで上がっていく。日頃の訓練とエイリアンとの戦闘のおかげか、この程度で息が切れることはない。

「ハート!!」

珍しく声を上げ、スペードは教室に飛び込む。教室にはスペードと男性とハート以外、誰もいない。スペードは隠し持っていた魔法銃を取り出し、男性に向ける。
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