【偽】カップルですが、本当の恋を教えてください
決意と涙
Echolyヒットから2年。結成6年目、デビュー4年目。
『回転木馬』のあとにこの2年でリリースした10曲もヒットと呼べる再生回数と知名度を上げた。
特に『スケッチ』はEcholyの代表曲となったし、大きなライブも何回かしたし、年に1回の大きな歌番組にも呼んでもらえたし。
絵にかいたようなヒットの道を歩むEcholyだけど、どうしても心に残るものがあった。
「増えてるね・・・」
曲が売れるとファンが増える。ファンが増えると『ひめたみ担』の割合も増える。
つまり、曲を聴いてくれないファンはいくらでもいるわけで。
「これさぁ・・・私たちがやってるのって、音楽活動なのかな?」
MVや歌番組で指示される、緋雁との絡み。
一方で『ちゃんと歌え。バンドだろ』と言われているのも知ってるし、珀と葛が忘れられてるのも知ってる。
古参のファンが『4人で楽しく演奏してたEcholyはどこに行っちゃったの?』と嘆いていることだって・・・。
「・・・そろそろ頃合いかぁ」
誰かが呟いた。誰から分からない。いつもなら分かるのに・・・3人全員が言っているように感じた。
「この曲は出したいね」
「うん」
全員で頷いて、私たちは前室を出た。
榎宮さん・・・私たち、どうかな。できるかな。
♡───────────────────────♡
「緋雁さんと桃祢さんって付き合ってるんですよね?」
「Echolyさんほどの人気になると大変ですよねぇ」
とある音楽番組の収録。
最近デビューしたばかりでもう人気のあるK-POPアイドルが悪気なくそう言った。
日本人メンバーかな・・・なんて考えることはできなくて。
「アイドルも大変なこと多いですよね、頑張ってください!」
「はイ!ありがとウございまス!応援しテまス!」
韓国人メンバーと思われるメンバーが拙い日本語で爽やかにそう言い、去って行く。
はぁ・・・いつまで続けるんだろうなぁ・・・。
「もーね!本番始まるよ」
ぼーっとしていると、壁からひょこりと緋雁が顔をのぞかせた。
あ・・・もう本番か。行かなきゃ。
「行く行く~」
私たちの歌を、演奏を応援してくれるファンのために。
私たちの理念を理解してくれるファンのために。
そんなファンに心配を掛けないように、表舞台ではいつも通りでいなくちゃ。
「桃祢・・・最後まで、頑張ろう」
「・・・っうん」
そうだ・・・最後まで。最後で私は『アーティスト・市姫桃祢』だ。
芸能界の逆風に負けたくない。このメンバーで音楽をしていたい。
私は、いつまでも『Echolyのボーカル&キーボード 市姫桃祢』だ。
『回転木馬』のあとにこの2年でリリースした10曲もヒットと呼べる再生回数と知名度を上げた。
特に『スケッチ』はEcholyの代表曲となったし、大きなライブも何回かしたし、年に1回の大きな歌番組にも呼んでもらえたし。
絵にかいたようなヒットの道を歩むEcholyだけど、どうしても心に残るものがあった。
「増えてるね・・・」
曲が売れるとファンが増える。ファンが増えると『ひめたみ担』の割合も増える。
つまり、曲を聴いてくれないファンはいくらでもいるわけで。
「これさぁ・・・私たちがやってるのって、音楽活動なのかな?」
MVや歌番組で指示される、緋雁との絡み。
一方で『ちゃんと歌え。バンドだろ』と言われているのも知ってるし、珀と葛が忘れられてるのも知ってる。
古参のファンが『4人で楽しく演奏してたEcholyはどこに行っちゃったの?』と嘆いていることだって・・・。
「・・・そろそろ頃合いかぁ」
誰かが呟いた。誰から分からない。いつもなら分かるのに・・・3人全員が言っているように感じた。
「この曲は出したいね」
「うん」
全員で頷いて、私たちは前室を出た。
榎宮さん・・・私たち、どうかな。できるかな。
♡───────────────────────♡
「緋雁さんと桃祢さんって付き合ってるんですよね?」
「Echolyさんほどの人気になると大変ですよねぇ」
とある音楽番組の収録。
最近デビューしたばかりでもう人気のあるK-POPアイドルが悪気なくそう言った。
日本人メンバーかな・・・なんて考えることはできなくて。
「アイドルも大変なこと多いですよね、頑張ってください!」
「はイ!ありがとウございまス!応援しテまス!」
韓国人メンバーと思われるメンバーが拙い日本語で爽やかにそう言い、去って行く。
はぁ・・・いつまで続けるんだろうなぁ・・・。
「もーね!本番始まるよ」
ぼーっとしていると、壁からひょこりと緋雁が顔をのぞかせた。
あ・・・もう本番か。行かなきゃ。
「行く行く~」
私たちの歌を、演奏を応援してくれるファンのために。
私たちの理念を理解してくれるファンのために。
そんなファンに心配を掛けないように、表舞台ではいつも通りでいなくちゃ。
「桃祢・・・最後まで、頑張ろう」
「・・・っうん」
そうだ・・・最後まで。最後で私は『アーティスト・市姫桃祢』だ。
芸能界の逆風に負けたくない。このメンバーで音楽をしていたい。
私は、いつまでも『Echolyのボーカル&キーボード 市姫桃祢』だ。