【偽】カップルですが、本当の恋を教えてください
「私ね、ずっと『誰かのため』だったの。コンクールに出るのも、お母さんとお父さん・・・ピアノの先生も喜んでくれるから。頼まれたからじゃないけど・・・『私がやりたいから』じゃなかった」
ピアノを始めたのも、練習をいっぱいしたのも、コンクールに出たのも、まわりの人が喜んでくれるからだった。
でも、今回は違う。今回は・・・。
「私、初めて・・・なの。『私がやりたい』って思ったの。初めて、『このメンバーで音楽をやりたい』って、自分で思った。だから・・・」
優しい視線で静かに頷きながら話を聞いてくれる3人。
あぁ、この人たちはきっと・・・こんな私のことを、受け入れてくれる。
「だから、私を・・・このバンドの、仲間にしてください」
そう言って頭を下げると、しばらく沈黙が続いた。
そっと顔を上げると、顔を見合わせた3人がこちらを見てニッコリ笑う。
「「「もちろん!」」」
半分頭を下げた状態で猫背のまま動けなくなった私を、立ち上がった3人が囲った。
「よろしくね、桃祢」
ぎゅう、と優しく、でも力強く3人に抱きしめられる。
無事受け入れてもらえて、思わず安心と喜びで涙があふれた。
だ、だめだ・・・抱きしめられているから、誰かの服を濡らしちゃう・・・。
でも力が強い・・・!
「うぇっ?も、桃祢泣いてる・・・⁉」
「ちょ、ハンカチ!珀亜!」
「ほい」
すると、それに気づいた3人が、何故か珀のハンカチで涙を拭いてくれた。
な、なんかお世話されているみたい・・・。
「泣かないで・・・俺らが『無理』って言うと思っちゃったの?」
「そ、そういうことじゃ、なくてっ・・・う、嬉しくて・・・」
顔を覗き込みながらやさしい声で訊いてくる珀に、首を横に振って否定する。
受け入れてくれるのは分かってた・・・というより、私はそもそも誘われた側だし。
「リーダー、グループ名」
「ん?・・・あぁ」
溢れそうになる涙を必死に目にためていると、葛に急かされた珀が、そっと手を差し出した。
「ジャンルに縛られない自由なバンド・Echolyにようこそ」
「えこりー・・・」
そのバンド名に感動しながら珀と握手する。
残響、反響・・・・響きを中心に置くEcholy。
私も今日から、このバンドの一員なんだ。
『Echolyの市姫桃祢』なんだ・・・!
ピアノを始めたのも、練習をいっぱいしたのも、コンクールに出たのも、まわりの人が喜んでくれるからだった。
でも、今回は違う。今回は・・・。
「私、初めて・・・なの。『私がやりたい』って思ったの。初めて、『このメンバーで音楽をやりたい』って、自分で思った。だから・・・」
優しい視線で静かに頷きながら話を聞いてくれる3人。
あぁ、この人たちはきっと・・・こんな私のことを、受け入れてくれる。
「だから、私を・・・このバンドの、仲間にしてください」
そう言って頭を下げると、しばらく沈黙が続いた。
そっと顔を上げると、顔を見合わせた3人がこちらを見てニッコリ笑う。
「「「もちろん!」」」
半分頭を下げた状態で猫背のまま動けなくなった私を、立ち上がった3人が囲った。
「よろしくね、桃祢」
ぎゅう、と優しく、でも力強く3人に抱きしめられる。
無事受け入れてもらえて、思わず安心と喜びで涙があふれた。
だ、だめだ・・・抱きしめられているから、誰かの服を濡らしちゃう・・・。
でも力が強い・・・!
「うぇっ?も、桃祢泣いてる・・・⁉」
「ちょ、ハンカチ!珀亜!」
「ほい」
すると、それに気づいた3人が、何故か珀のハンカチで涙を拭いてくれた。
な、なんかお世話されているみたい・・・。
「泣かないで・・・俺らが『無理』って言うと思っちゃったの?」
「そ、そういうことじゃ、なくてっ・・・う、嬉しくて・・・」
顔を覗き込みながらやさしい声で訊いてくる珀に、首を横に振って否定する。
受け入れてくれるのは分かってた・・・というより、私はそもそも誘われた側だし。
「リーダー、グループ名」
「ん?・・・あぁ」
溢れそうになる涙を必死に目にためていると、葛に急かされた珀が、そっと手を差し出した。
「ジャンルに縛られない自由なバンド・Echolyにようこそ」
「えこりー・・・」
そのバンド名に感動しながら珀と握手する。
残響、反響・・・・響きを中心に置くEcholy。
私も今日から、このバンドの一員なんだ。
『Echolyの市姫桃祢』なんだ・・・!
