経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
 ねえねえ、と煽るように指を動かすと、綾音は震えながら何かを言い掛ける。その反抗的な態度に、そんな事して良いんだ? と、胸に触れたら、綾音は小さな声を漏らして何も言えなくなった。恥じらっているのに敏感に反応する体が凄く良い。

「綾ちゃん。こっち向いて」

 手を止めたら涙目の綾音が自分を見上げる。綾音のお陰で涙も苦手にならずに済んだ。ただ綺麗だなと思う。

 そのままキスをすると、綾音は縋るように首に腕を回して抱き締めてくれる。こんな意地悪な自分を求めてくれる。どんなに追い込まれても疲れすら感じなかったのに、世界が回るような眩暈を覚えた。理性を薄められて駄目にされるのが分かる。でもこのまま、それに溺れてしまいたい。誘惑に弱い男だとレッテルを貼られても構わない。

「あ……んん…」

 もう一度触れたら綾音は堪えきれずに声を漏らす。大丈夫大丈夫と撫でるように首にキスをしたらそれにも震えながら受け入れる。負ける弱さも打ち勝つ強さも無い体が、自分の為に変わっていく。

「ん…っん、ん……っ」

 指で確かめたら、体でも声でも綾音は応えてくれる。全部の刺激を受け入れて、おかしくなっても耐えてくれる。

 自分の腕の中で、自分にしか見せない綾音を、司は焦らすようにたっぷり可愛がった。半年分のそれは、綾音の為だったのか、司の為だったのか。
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