経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
「構造…?」

「はい。社長の中には、既に必要な材料があります。それを質問に合わせて組み立てていくだけです」

 そんな簡単に言われても…。と、その場は更に混乱した。その彼らに司は言う。

「例えばこんな風に質問されたとします」

 秋に出願した特許は、当社の中期的な成長戦略にどのように影響しますか。進捗と合わせて教えて下さい。

 同業他社も技術開発を進めていますが、当社の特許出願は競争優位の確保にどこまで寄与しますか。現在の状況を教えて下さい。

 もし今回の特許が認められなかった場合、事業への影響はどの程度ありますか。審査状況と合わせて教えて下さい。

 スクリーンに映し出された司が打った質問に、全員がまた沈黙した。分からない。そもそもこれは何を問われているんだろう。成長? 競争環境? リスク? 事業化? 真っ青になった彼らに、司は静かな声で言う。

「これは全部、特許に関する質問です。基本的には2を軸に答えられます」
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