経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
それに触れて目が覚める。何をあんなに恐怖していたのか。今になるとその恐怖心の源がすっかり消え失せて分からなくなってしまっていた。確かにここにあったのに。
思えばこれまでの日々、社長の背中だけを見て支え続けていた自分達は、どこに向かっているのか知らなかった。社長の表情も見えなかった。もしかしたらそれを不安に思う気持ちもあったのかもしれない。それと向き合うことすらなくここまで辿り着いて、社長はやっと振り返った。そして誰かの指導でもなく、他人に押された訳でもなく、自身も手探りの中で自分達を引っ張りながら、時には風よけにもなりながら全員でここまで歩いてきたことを知った。
誤解を招く言い方を敢えてするなら、自分達はチームだった。責任や背負う仕事の重さの違いはあっても、それぞれの場所でやるべきことをして支え合っていくただの一員同士だった。だからどこも軽視することなく、社長は会社を誇ってくれる。それをはっきりと受け取った。
確かに外に対する恐怖もあった筈だった。けれどチームが機能していれば怖くない。それをはっきりと意識する。
「…良く分かりました」
静寂の中に、少し明度の増した声がふわふわと舞った。明度など分かる筈が無いのに、はっきりと声にそれを感じる。
質問者は小さく頷いて少し声を詰まらせるような仕草をしてから、落ち着きを取り戻した後、ゆっくりと言った。
「ありがとうございました」
全ての緊張が知らずの内に溶けていく中、竹田はもう一度司を見た。司の表情は変わっていない筈なのに、嬉しそうに見えたのは気のせいだったのだろうか。
思えばこれまでの日々、社長の背中だけを見て支え続けていた自分達は、どこに向かっているのか知らなかった。社長の表情も見えなかった。もしかしたらそれを不安に思う気持ちもあったのかもしれない。それと向き合うことすらなくここまで辿り着いて、社長はやっと振り返った。そして誰かの指導でもなく、他人に押された訳でもなく、自身も手探りの中で自分達を引っ張りながら、時には風よけにもなりながら全員でここまで歩いてきたことを知った。
誤解を招く言い方を敢えてするなら、自分達はチームだった。責任や背負う仕事の重さの違いはあっても、それぞれの場所でやるべきことをして支え合っていくただの一員同士だった。だからどこも軽視することなく、社長は会社を誇ってくれる。それをはっきりと受け取った。
確かに外に対する恐怖もあった筈だった。けれどチームが機能していれば怖くない。それをはっきりと意識する。
「…良く分かりました」
静寂の中に、少し明度の増した声がふわふわと舞った。明度など分かる筈が無いのに、はっきりと声にそれを感じる。
質問者は小さく頷いて少し声を詰まらせるような仕草をしてから、落ち着きを取り戻した後、ゆっくりと言った。
「ありがとうございました」
全ての緊張が知らずの内に溶けていく中、竹田はもう一度司を見た。司の表情は変わっていない筈なのに、嬉しそうに見えたのは気のせいだったのだろうか。