経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
 昨日、買い物に付き合ってくれと言った舞はその後、移動して服を選び始めた。お買い物したいのかな? と綾音はふらふらと見るだけだったけれど、舞はらしくない服を何着か持って綾音の所に戻って来る。あれ? と不思議に思った綾音に舞は服を見せながらこう言った。

「どれが良い?」

 やっぱり自分用ではなかったらしい。舞が言う通り、これは綾音向きの服だ。でも何で? と首を傾げたら舞は楽しそうに笑う。

「綾、明日も仕事でしょ? 同じ服で会社に行ったら色々バレるよー? バラしたいなら良いけどぉー」

 うふふふふ。と、意味ありげに笑う舞に、綾音は目を丸くする。

「流石に、平日に、そんな」

 そして考えてもいなかったことを指摘されて綾音の顔は真っ赤になった。でも、今夜は絶対何も無いに決まってる。そう言ったら舞は大きく頷いた。

「うん。確かに何にも無いかもねー。…でも絶対帰れないよ? 多分一晩中放してくれないよ? 上野」

 …と、言われたことまでは司に言えなかった。そして、まるで何かを期待していたような白状に、綾音はしどろもどろになる。

「なので、ご心配…なく…」
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