経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
 その画面を覗くとチャットの画面。上には「舞」の文字。その下を見るとこんな会話が続いていた。

 舞:お疲れ様ー。昨日どうだった? 仕切り直して今日食事しない?

 綾音:ごめんなさい。今日は約束があって。

 舞:上野? それ以外?

 綾音:司君。

 舞:へー。それならば引けないなぁ。あたしも混ぜて。

 綾音:聞いてみるね。

 舞:いや、お伺いを立てる必要は無いよ。上野にこう伝えて。

 そして一番下の吹き出しの中にこう書いてあった。

 舞:昨日、こっちの約束をぶっ壊して綾を攫ってくれた上野君ですかー? お元気そうですねぇー? 今日は綾を返して貰いますよ。聞きたいことも山ほどあるし。来たかったら来ても良いけど拒否は許さん。っていうか、まさか拒否できるなんて思ってないよね? まさかねぇ?

 う。と、文字なのに強気な口調に押されてしまう。

 思わず言葉を失ったら、また小さな音がして吹き出しがぴょこんと表れた。

 舞:これを上野に伝えても拒否するようなら電話をよこせって言って!!

「…」

「……」

 二人はそれぞれ俯いた。これを免れる術が存在するだろうか。

 いや、しない。
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