経営企画部の彼が半年間、彼女に連絡できなかった理由│Quiet Strength×Soft Strength2
 テーマパークなんて、もう一年前の話だ。綾音も舞も許容してくれたけれど自分で自分に呆れてしまう。思わずいつかのCFOの様に顔を覆った司を見て、困らせているのかと勘違いした綾音がこんなことを言った。

「そう言えば司君、前、プラネタリウムあるって言ってなかった? 寝っ転がって見れるって教えてくれたところ。どう?」

「え? …あー」

 そう言えばあったな。あの時も入社直後で緊張もしていたし、疲れたなー。ゆっくりしたいなー。なんて考えながら調べたんだった。ちょっとだけ提案したそんな話を綾音は覚えてくれているのか。それを嬉しく思いながらスマホで調べてみる。

「…うーん…。今日は空きないや」

「そっかー。残念」

 そう呟く綾音を見ながら、その頃はそこに行くのも大丈夫なのかとか気にしていたな。と司は思い出す。その時と比べて積み重ねたものは多くないのに、明らかに二人の関係は変わっている。時間が経つだけでも綾音とは深くなる。いつか綾音が言った「不思議だね」の言葉を、その時は不思議に思わなかったのに今は不思議に思った。
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