夏の灯と硝子の空蝉

行かないで






「凪、凪ぃ〜っ!」

「なんや、うるさいな」



蝉の煩い夏だった。



「はよ来てや!見てみぃ、でっかい蝉の抜け殻や!」

「うわ、デカ過ぎん?キモい……」

「あっはは、ガキやなぁ凪は!」

「蝉の抜け殻なんかで喜んどるお前のほうが、ガキや。」

「なっ、なんやと〜っ!?」


夏の日差しと

君の笑顔が、眩しかった。


その笑顔が、もう見れなくなるなんて


思ったこともなかった。


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