弁護士さん、恋愛の仕方がわかりません
そんなこと、言われたことなんて一度もなくて、思わず胸がドキッ、と弾んだ。
普段とは全く違うくたびれた様子の高嶺さんの姿も相待って、私の母性はぎゅんぎゅんしている。

「仕事は問題なくこなせるんです。しかし家に帰ると…」

いよいよ高嶺さんは頭を抱え、どうしたらいいのかわからない、と全身で訴えかけてくる。

この人…真面目で、賢すぎて。
馬鹿なんだろうな。

しかし、私のようなお節介な人間は、こういうタイプに弱いのである。

「あの、高嶺さん…?」
「…はい」

高嶺さんの頼りない肩にポン、と軽く叩く。

「法的云々は少し置いといて、友達になりませんか?」
「とも…だち?」

ボサボサの髪の毛も気にせず、私を見つめる高嶺さんはポカン、と面食らった表情だ。

「友達なら、こうやって仕事終わりにベンチで話すことも出来ますし。苺大福を差し入れすることも出来ます」
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