墨入り男子は溺愛上手。
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「すいません!」
ああっもう!何やってんだろ
私はノートを忘れたことを後悔していた
今いる教室ってHR教室と違う棟じゃん
先生に許可を取り、教室にノートを取りに行く
廊下誰もいないから、走っていいよね
学校が無駄に広いせいで移動は大変
あっ、ショートカットしよ
裏道の存在を思い出した私は中庭に向かう
その時。
「なぁ、加羅。
マジで頼むよ
今日、出れへんし」
中庭から声が聞こえた。
中庭からかな?
絶対、サボってるじゃん
えっ、どうしよ
この道、通れないかな?
そう思いうろうろと、していると
声が聞こえなくなり、気配が消えた。
良かったぁ
通れる~
と、思った時。
「ねぇ。
何してんの」
後ろから、声が、した
ま、まさか。
そんなはずないっ
「聞いてんの。錦さん」
後ろを振り向くと
間違いなく
……氷瀬くんの顔があった
「そ、そ、そ……」
驚いて声が出てこない
「そ?」
「そっちだってサボってるじゃん!
教科書、取りに行っただけだもんっ
今だから言うけどね!
授業、受けてるもん私」
爆発した
や、やってしまった
「あっ、っと。ごめんなさい。」
氷瀬くんはうつむいている
怒ってる?!
「っあはははは!
そーだね。
錦さん、授業受けてるもんね。」
!?
氷瀬くん、笑えるんだっけ
笑ってる顔、初めて見たなぁ
もしかして、氷瀬くん、超絶美形だったりする?
「教科書取りに来たんじゃないの?」
あっ、ヤバいっ
そう思い、
氷瀬くんの隣を通り過ぎた時。
首筋に目が止まった。
黒いマーク
動物の、柄?
まえにも見たような
って、教科書がぁ!
私は、また走り出した。
授業が終わり。
「ってことがあったんだよねぇ」
「へぇ、氷瀬くんねぇ?
どうしたの?
最近の話、こればっかじゃない」
「だって、何か気になるの」
そういうとみやはやれやれという顔をした
「まあ、青春一度きりだものね」
「どういうこと?」
まあ、そういうことよ。
とみやは笑ってたけど!
教えてくれても良くない?
何か、面白かったんかな?
「そういえば、氷瀬くんって。
首筋に墨入れてるのかな」
ここ最近一番、気になっていること
「あぁ、そうなの?
私は知らないわね。
興味もないもの」
ばっさり切り落とすなぁ、、。
みやらしいっちゃ、みやらしいけどね!
「錦さん、呼ばれてるよ」
突然、クラスメイトから声が掛かった。
なんだろ?
先生かな?
「先、帰ってて」
「また?よく呼ばれるわね」
「みやだってそうじゃん」
放課後、呼び出されたところで要件を伝えられた。
また、かぁ
あぁ、面倒くさいなぁ
結局、断りを入れた
“なんで、恋愛しないの?”
最近、私が言った言葉がこだまする
まあ、いっかと。
校門を出ようとすると
こちらを見る、氷瀬くんがいた