極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編
「こ、こんなに違うんだ……」
ずっとしたかった手のひらの比べっこ。近すぎると、まじまじ見ることのできないところなんだもん。
指も手のひらもすらりと長くて、だけど男の子らしい節ばった大きな手。
「つ、ついに比べっこしちゃった……」
頭のなかが歓喜の悲鳴でうるさい。
前に蘭ちゃんが「一佳君は指先までイケメンが詰まってる」って言ってたけどほんとだった!
「これがしたかったんだ?」
「うん、ナツ君の手ってやっぱり大きいね。うわ~、ひゃ~、くぅ~」
「これ、紗知のだよ。紗知専用だから覚えてて」
恋人繋ぎの形にして引き寄せると、その手にかわいいキスをしてくれた。
「で、紗知の全部は俺専用な?」
目のなかを覗き込むナツ君のいたずらな微笑みに心を奪われて、いつもならぽーっとしたり真っ赤になるだけだけど、今日はその手を自分からもぎゅっとした。
「や……約束します」
消えそうな声でそう言って目をつぶると、ナツ君の手の甲に下手くそなキスをした。
顔ならもうずっと赤いから、バレてもいいの。