極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編
キスって何回くらいしたら慣れるんだろう。だって全然まったく耐性がつかないの。
何度目だってクラクラして目眩がしそうになるのに、今日は襟ぐりをずらして素肌になった肩にキスされてしまった。
ナツ君は子供みたいに無邪気な顔をして、平然と大人びたことをしてくる。
その度に真っ赤になる顔を慌てて隠してる。
「毎回初めてみたいな反応されると止められなくなるからマジ勘弁して」
全部見透かされて言い当てられて。
「そんな顔されたら脱がしたくなるんだけどいいの?」
そんなつもりじゃないって焦って。
「恥ずかしがってんの可愛い。ずっと見てたい」
そんなこと言われても覚悟ない、自信ない、勇気ない、のないない尽くしだし。
そしたら。
「じゃあいっぱい甘やすから」
あっという間にナツ君のペースに飲み込まれた。
いっぱいいっぱいにしておいて、そこから息もつけないほど溺愛してくる。
「したいこと……全部するかも」
意地悪ばっかり言うくせに、正反対に何もかもがただひたすら甘くて優しくて。それなのに時々大胆で強引で。
だからまんまとときめいて、その全部に羞恥心ごと溶かされてしまいそう。
自分がどんな顔をしてるのかも、どう息をしてるのかも、もうよくわからないよ。
あんなに緊張してた体から力は抜けて、どうしていいかわからなくてナツ君にしがみついた。
「好きだよ紗知。俺に堕ちてよ」
ナツ君の声を、まるで水中で聞いてるみたいな気分だった。
「那月好き……だいすきっ」
私きっと今、ナツ君に溺れてる。