極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編


だけどいつまでもうずくまってる場合じゃなかった。
だって放送時間が迫ってきてるんだもん。
とにかく着替えていつもと同じようにテレビの前に正座した。



放送日を忘れるなんてファン失格だし、あの状況で寝るなんてカノジョとしてもだいぶダメな気がしてへこむけど、今は推しの一佳君に浮かれたい。



テレビをつけたらイケメン過ぎるクールな人気俳優君がいて、チョロすぎる私は簡単にきゅんとなった。



でも隣には可愛い女優さんもいた。
共演する深津カズナちゃんだ。
そういえば眠ってるとき、ナツ君は仕事の夢を見てるみたいだった。



私のことを抱きしめてきたけど、あの時もしかしてこの子の夢を見てた?
そう思ったらちょっと……いやだいぶカズナちゃんに妬いてしまった。



今ドラマをふたつ掛け持ちしてるから昨日は朝まで撮影だったんだ。
何も知らなくてごめんね。
でも会いに来てくれてすごく嬉しかった。



そのことをまだナツ君に伝えられてなかったから、忘れないうちにスマホの『ナツ君に聞いて欲しいことリスト』にメモをした。



しばらくしたら、フリップに書かれているテーマでトークをするコーナーが始まった。



『最近ハマっているもの』



そんなありがちなテーマだったけど、ナツ君は話を振られると爽やかな笑顔を見せて明るく答えた。


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