マッチングした相手は片想いの社長でした

第1話 片想いの日々

「水野さん、お昼だよ」

声をかけられて、私はパソコンから顔を上げた。

「あ、ありがとうございます」

時計を見ると、もう十二時を過ぎている。

あまりに仕事に集中しすぎた。

午前中の仕事を保存して席を立つ。

「あーあ……」

なんとなく疲れた。

お昼を食べようと、外に出た。

オフィスを出てエレベーターホールへ向かうと、ちょうど扉が開く。

そして私は、一瞬動けなくなった。

一ノ瀬春樹。社長だ。

「お疲れ様です、社長」

「お疲れ様」

それだけの会話なのに、胸がドキッとする。

エレベーターに乗り、私はそっと隣に立つ社長を見上げた。

――相変わらずカッコいい。

黒髪に切れ長の目。スーツ姿も完璧で、立っているだけで目を引く。
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