マッチングした相手は片想いの社長でした
「終わった」

そう言うと、彼は当然のように隣の椅子を引いた。

「ここからでいい?」

「あ……うん」

涼太君は昔からこうだ。

同期だからなのか、私が困っているといつの間にか側にいる。

仕事が遅れていれば手伝ってくれるし、落ち込んでいれば冗談を言って笑わせてくれる。

それがあまりにも自然だから、今まで深く考えたことなんてなかった。

でも――。

「ねえ」

「ん?」

「なんでそんなに優しいの?」

涼太君の指が止まった。

一瞬だけ、空気が変わった気がした。

彼は私を見て、それからいつもの調子で笑う。

「同期だから放っておけないんだよ」

「それだけ?」

どうしてそんなことを聞いたのか、自分でも分からなかった。
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