マッチングした相手は片想いの社長でした
涼太君が黙って私を見る。

いつもの明るい目とは少し違って見えて、なぜか胸が落ち着かなくなる。

けれど次の瞬間、彼は笑った。

「ばーか。それだけだよ」

「なによ、それ」

私も笑う。

きっと私の考えすぎだ。

涼太君とは同期。

それ以上でも、それ以下でもない。

再び二人でパソコンに向かい、どうにか仕事を終わらせた頃には、さらに時間が過ぎていた。

「終わったぁ……」

「俺も限界」

二人でオフィスを出る。

外へ出た瞬間、夜の空気が頬に触れた。

「はあ、疲れた」

「俺も」

 隣で涼太君が大きな欠伸をする。

「あはは。すごい欠伸」

「誰の仕事手伝ってたと思ってんだよ」

「ごめんって」
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