マッチングした相手は片想いの社長でした
好きだと言ってもらえたことまで否定したくない。

涼太君の気持ちは、嬉しかった。

「俺達、同期に戻れるかな」

その言葉に胸が締めつけられた。

私はしっかり頷く。

「うん。戻れるよ」

涼太君が少しだけ笑った。

私も笑う。それで全部が元通りになるわけじゃない。

昨夜のことをなかったことにもできない。

それでも、これからまた同期として隣で笑えるなら――それでいい。

少しずつでいいから。

涼太君が大きく伸びをした。

「今日は東京か」

いつもの涼太君の声だった。

その何気ない一言が嬉しくて、私も自然に笑顔になる。

「うん、そうだね」

窓から差し込む朝の光が、昨日までとは少し違って見えた。

東京に戻れば、春樹さんがいる。
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