マッチングした相手は片想いの社長でした
「ごめん。本当にごめん」

「分かったから、もう寝ろよ」

涼太君はそれ以上何も言わず、自分のベッドへ横になった。

私もベッドに戻る。

両手で顔を覆った。

どうしてこんなことになってしまったんだろう。

涼太君を傷つけた。

大切な同期なのに。

だけど――春樹さんを好きな気持ちだけは、どうすることもできなかった。

翌朝。カーテンの隙間から差し込んだ朝の光で目を覚ました。

「んん……」

「おはよう、那奈」

声の方を見る。

涼太君がいた。

「おはよう、涼太君」

昨夜のことを思い出して、胸が痛む。

けれど涼太君は、困ったように笑った。

「昨日の夜はごめんな」

「ううん……嬉しかったよ」

それは本当だった。
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