マッチングした相手は片想いの社長でした
ふと視線を感じて顔を上げると、少し離れた場所に春樹さんがいた。

私と涼太君を見ている。

一瞬、また妬いてるのかなと思ったけれど――。

春樹さんは穏やかに微笑んでいた。

その表情を見ただけで胸が温かくなる。

私を信じてくれている。

そう思える笑顔だった。

「しかしさ」

涼太君が私の机に軽く手をつく。

「社長の結婚式、盛大なんだろうな」

「え?」

「だって一ノ瀬社長だろ?」

その言葉で初めて気づいた。

「そっか……御曹司だもんね」

春樹さんとの結婚が嬉しすぎて、そんなことまで考えていなかった。

「披露宴でも千人超えるとか?」

「千人!?」

思わず声が大きくなる。
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