転生悪役令嬢が名探偵ですわ!?

20話 悪役令嬢、一件落着ですわ!?

 事件が解決した翌朝。

 学園には、ようやく平穏が戻り始めていた。

 皇太子エドワードは、リリアの死を悼みながらも、事件の真相が明らかになったことに安堵していた。

 転生して。

 たった数日。

 ゲームの世界だと気づいた直後に殺人事件。

 しかも。

 自分は悪役令嬢。

「…………」

 アリアはため息をついた。

「普通、転生初日ってもっとこう……」

 キラキラした恋愛イベントとか。

 イケメンとの運命的な出会いとか。

「殺人事件じゃありませんわよね!?」

 アリアは腕を組む。

 そして。

 ふっと笑った。

「まあ」

 悪役令嬢だろうが。

 転生者だろうが。

 ゲームの世界だろうが。

 殺人事件が起きるなら。

「――この私が、全部解決して差し上げますわ!」


転生初日に始まった密室殺人事件は、幕を閉じた。

 ――ただ。

 この時のアリアは知らなかった。

 思い出せなかった「死」の記憶が。

事件当初、扉の前にいた謎の男も。

それが。

 この世界でこれから起こる事件と、深く繋がっていることを。

 彼女の知っている「ゲームの物語」から大きく外れ始めていた。
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