高嶺の花も恋をしたい!
 一部ではかなりの酒量を重ねている男子もいたけれど、ほとんどの人は話に夢中になって、大して飲んでいなかったように思う。

 そう考えると、時間無制限にしても、お店側の損にはならないのだろう。

「先に風呂行って来いよ」
「うん」

 お風呂に入りながら、考えるのは先週と同じこと。

 今日は、するのだろうか。

 休前日だし、お母様も良くなったみたいだし、私の一次試験も終わったし……。

 そんなことを考えていると、妙にドキドキした。

 そういうことをするのは、あまりにも久しぶりだから……。

 でも、私の期待は簡単に裏切られた。お風呂から出ると、高野はソファーで寝てしまっていたのだ。ゆすっても全く起きない。

 大した量のお酒を飲んだわけではないし、元々高野はアルコールに強い。

 それでも寝てしまっているということは、おそらくかなり疲れているのだろう。多くを話してくれないからわからないけれど……。

 ソファーですやすや眠る高野の顔を見つめながら、一緒に住んでいるのに、なんだかとても離れている気がした。

 体を交えているときは、少しはこの人を理解できているような気がしたのに、今はもうよくわからない。

 やっぱり避けられているのかな……。

 どれくらい眺めていただろう。一向に起きる気配がないので私も休むことにした。

 ダブルベッドの左側をいつものように空けて――。
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