高嶺の花も恋をしたい!
 高野は建築だけでなく宗教画にも詳しいようだ。本当に博識だわ。

 最新の建築物を研究しているイメージがあったから、意外だった。

 その後は琵琶湖大橋を渡って近江八幡へ向かった。
 
「ラコリーナ! ここ来てみたかったの! すごーい、ひろーい!」
「天気に恵まれたな」

 今日は平日だというのに、ここは観光客でいっぱいだ。

 ジブリ映画に出てくるような素敵な建物の中で、ふわふわの出来立てバームクーヘンを味わうのは格別だった。

 私はここで桃子や先輩方へのお土産を買うことにした。

 しばらく田園風景を眺めながら散策し、次の目的地へ。

「次はテラス席が湖に張り出した絶景カフェを予定していたんだが、さすがにもうなにも飲めないか。あとは近くに日帰り温泉もあるが……」

 絶景カフェかぁ。行ってみたいけど、さすがにもうお茶はいいや。

 それより温泉に惹かれる。高野から、日帰り温泉に入るかもしれないと聞いていたので、準備は万端にしてきたのだ。

 もうすっかり夕方だし、温泉を済ませて、おいしいご飯が食べたい。

 でもそうすると帰り道が眠たくなりそうだ。

「温泉に行きたいけど、帰り道、眠くならない?」
「なら泊まるか?」
「え」
「明日も休みだし、一泊することも可能だが、花緒の勉強があると思って、日帰り温泉と言ったんだ。一泊すれば、温泉の後、ホテルで近江牛を食べることもできるからな」
「近江牛!」

 私のテンションは一気にマックスに! 頭の中にはとろけそうな近江牛のステーキやすき焼きが浮かぶ。

「フッ……まあ今日明日くらいいいよな。ちょっと待て」

 高野がスマホで何か操作している。
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