高嶺の花も恋をしたい!
「あの……なにか?」
「ふーん、受付にいた時はユニフォームでごまかしていたのね。パンツスーツだと男みたいじゃない。ガリガリだし。大したことないわ~」
「……」
きっと受付に立っている私を見たことがあるのだろう。私には全く見覚えのない人達だけど。
それにしても、最初から悪意の塊のような声掛けだ。一体何が言いたいのだろう。
「あなた副社長に見初められて秘書になったって聞いたけど、勘違いしない方がいいわよ」
「そうよ。あなた第一設計の高野さんに言い寄っておきながら、副社長まで狙おうと思ってるの? 厚かましいったらないわ」
「なっ……」
どうしてここで高野の話が出てくるのだろう。まさか知られているの?
私は動揺を隠せなかった。
「顔を武器にして片手に夏成の御曹司、もう片方の手に丸高の御曹司? 一年目で受付に選ばれたからって、ふざけんじゃないわよ」
「え……?」
夏成の御曹司はもちろん副社長のことだろう。
でも丸高の御曹司?
それって丸高組のこと?
「あの、一体何のことをおっしゃっているのかわからないんですが……」
「これ、あなたでしょう?」
そういって見せられたスマホには、副社長と私がタクシーを捕まえて乗り込むところが映し出されていた。
これは柏原邸を見学した日の帰り道だ。タクシーの背後には繁華街の喧騒が見て取れる。
「ふーん、受付にいた時はユニフォームでごまかしていたのね。パンツスーツだと男みたいじゃない。ガリガリだし。大したことないわ~」
「……」
きっと受付に立っている私を見たことがあるのだろう。私には全く見覚えのない人達だけど。
それにしても、最初から悪意の塊のような声掛けだ。一体何が言いたいのだろう。
「あなた副社長に見初められて秘書になったって聞いたけど、勘違いしない方がいいわよ」
「そうよ。あなた第一設計の高野さんに言い寄っておきながら、副社長まで狙おうと思ってるの? 厚かましいったらないわ」
「なっ……」
どうしてここで高野の話が出てくるのだろう。まさか知られているの?
私は動揺を隠せなかった。
「顔を武器にして片手に夏成の御曹司、もう片方の手に丸高の御曹司? 一年目で受付に選ばれたからって、ふざけんじゃないわよ」
「え……?」
夏成の御曹司はもちろん副社長のことだろう。
でも丸高の御曹司?
それって丸高組のこと?
「あの、一体何のことをおっしゃっているのかわからないんですが……」
「これ、あなたでしょう?」
そういって見せられたスマホには、副社長と私がタクシーを捕まえて乗り込むところが映し出されていた。
これは柏原邸を見学した日の帰り道だ。タクシーの背後には繁華街の喧騒が見て取れる。