高嶺の花も恋をしたい!
◇ ◇ ◇
「太一くん⁉」
まさか高野がこんなに早く駆けつけてくれるとは思っていなかった私は、少し安心したものの、すぐに現実に引き戻される。
これから、彼が私のことをどう思っているのか、聞くことになるだろう。それは果たして私にとって聞きたい内容なのだろうか。
「花緒……? お前、泣いてるのか? 母さん! なんで花緒を泣かせてるんだよ⁉」
「ちが……お母様は慰めてくださっただけで……」
「人聞きが悪いわね。私が花緒さんを泣かせるわけないでしょう! やっと嫁に会えるのかと思って来てみたら、太一がぐずぐずしているせいで花緒さんを悲しませて……。泣かせているのはあなたでしょう」
「……ッ、悪かった。花緒、うちの家業のこと、聞いたんだよな?」
「うん……聞いたというか、あの書き込みを見ただけ」
高野が母親に、まだ何も言っていないのか? という視線を向ける。
「今まさに説明しようとしていたところよ。でも太一が帰ってきたのなら、私は退散するわ。一度ちゃんと二人で話し合いなさい。花緒さん、翔多のことも知らないようだし」
「……全部話すよ」
お母様は「落ち着いたらまた会いましょう」と言って帰っていかれた。
残された私たちは、久しぶりに会えたというのにぎこちない雰囲気で、ソファーに座り直した。
「太一くん⁉」
まさか高野がこんなに早く駆けつけてくれるとは思っていなかった私は、少し安心したものの、すぐに現実に引き戻される。
これから、彼が私のことをどう思っているのか、聞くことになるだろう。それは果たして私にとって聞きたい内容なのだろうか。
「花緒……? お前、泣いてるのか? 母さん! なんで花緒を泣かせてるんだよ⁉」
「ちが……お母様は慰めてくださっただけで……」
「人聞きが悪いわね。私が花緒さんを泣かせるわけないでしょう! やっと嫁に会えるのかと思って来てみたら、太一がぐずぐずしているせいで花緒さんを悲しませて……。泣かせているのはあなたでしょう」
「……ッ、悪かった。花緒、うちの家業のこと、聞いたんだよな?」
「うん……聞いたというか、あの書き込みを見ただけ」
高野が母親に、まだ何も言っていないのか? という視線を向ける。
「今まさに説明しようとしていたところよ。でも太一が帰ってきたのなら、私は退散するわ。一度ちゃんと二人で話し合いなさい。花緒さん、翔多のことも知らないようだし」
「……全部話すよ」
お母様は「落ち着いたらまた会いましょう」と言って帰っていかれた。
残された私たちは、久しぶりに会えたというのにぎこちない雰囲気で、ソファーに座り直した。