高嶺の花も恋をしたい!
 力を貸してくれたのは、もちろん同期の桃子たちだ。

 私たちの出会いを、少しロマンチックに脚色した『満員電車の出会い』から、高野のおじい様に安心してもらうために籍を入れた、というような内容で社内に触れ回ってくれた。

 世間とは不思議なもので、ただ付き合っているだけでは、良いことも悪いことも言われっぱなしなのに対し、結婚してしまうと全て好意的にとらえられるらしい。結婚イコール正当ということなのかな。

「結婚してしまえば、あの書き込みなんて一蹴される」と言った高野の言葉通りだった。

 もちろん高野を狙っていた女性たちも、さすがに興味を失ったようだった。

 結婚式は、おじい様が補修工事をされた高野家の氏神様を祀る神社で、なんと6月に行われることが決定した。

 プロポーズから挙式まで2ヶ月もなく、慌ただしいスケジュールだけれど、私達は一つ一つ楽しみながら準備を進めていた。


 そんなある日のこと。いつものように休前日の夜を楽しんだ私達が昼過ぎに起きると、テレビの中で大変な出来事が起きていた。
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