高嶺の花も恋をしたい!
 あの時、ベッドの上で、なぜか俺に覆いかぶさってきた花緒に思わず反応してしまった。

 柔らかくて、ほのかに女性らしいシャンプーの匂いがして、魔が差したんだ。

 まさか花緒から誘ってくるとは思わなくて、そのまま――

 気づいたときに引き返すことはできた。
 でもあんなに可愛く引き留められると、流されるだろう?

 ……いや、どれも言い訳だ。結局俺は最初から花緒に惹かれていたのだから。

「……ハァ」

 起きたらちゃんと話し合わないとな。


 ◇ ◇ ◇


 目覚めると、再び高野の腕の中にいた。

 そうだ……昨日は私……どうしよう――!
 やってしまった……。

 明らかに自分から誘った記憶があり、サーっと血の気が引く。

 やけ酒に付き合ってもらって、さらには「する?」なんて誘ってしまった。

 うわーっ! 昨日の私はどうかしていたよ。

 しかも、さも慣れた風に誘ったにもかかわらず初心者だったなんて、きっと呆れたに違いない。

 ぐっすり寝ている高野の腕から抜け出し、そっとベッドから降りた。
 今回は壁側に寝ていなかったことにホッとする。
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