高嶺の花も恋をしたい!
「ううん。私も花緒のいい知らせ聞けて嬉しい。人事発表の時は本当に顔を真っ青にしていたから心配してたの。あれから頑張ってたんだなーと思うとなんか泣けてくるよ」
「桃子……ごめん、心配かけてたのね」
「花緒頑張ったね。もう一回乾杯しよ!」
「うん! あ、桃子の新しい恋にも!」

 こうしてお祝いしてくれる友達がいるのは嬉しい。

 実は最初の頃、一級建築士を目指していることを内緒にしていたのだ。でも度重なるお誘いを断る理由を考えられなくて、本当のことを言うことにした。

 桃子は気を悪くすることもなく、全力で応援してくれた。だから桃子には感謝しかない。

 夏成に入って初めてできた友達だというのに、桃子と飲みに行くのはこれが初めてだと思うと、不義理をしていたなぁと思う。

 たくさんおしゃべりをして、気づいたらついつい飲みすぎてしまったようだ。桃子がすっかり出来上がってしまっている。

 でも桃子のおしゃべりはまだまだ止まらない。

 総務部経理課というところは噂話もたくさん入ってくるらしく、桃子は私が知らないいろいろな情報を教えてくれた。

「やっぱねー、同期の星の逸話はほぼ毎日っていうほど聞くよ」
「んー、星?」
「だーかーらー、高野君よ~」
「たかのくん……?」
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