高嶺の花も恋をしたい!
「あ! ほら、今宴会場に入ってきた班が15班。あの人よ!」
桃子の目線を追うと、新たに10人のグループが入ってきた。その先頭にいるのは――え、あの人!?
それは最終面接の日に、痴漢男から救ってくれたあの救世主だった。
「ね? 背が高くてイケメンで、一段とオーラを放っているでしょう?」
確かに彼は他と一線を画する圧倒的なオーラを放っていた。ただイケメンなだけでなく、出来る男といった感じだ。
うん、機転を利かせて見事に痴漢から守ってくれたのだ。やっぱり出来る男なんだと思う。
そして、彼が宴会場に入ってきただけで、ざわざわとさざ波のように女子がざわめいているのがわかる。
なるほど、桃子の言う通り、彼は本当に目立っているようだ。
「彼女いるのかな。まあ、私には関係ないけど。同期として眺められるだけでも満足だわー。眼福~」
まさかこんなところでまた彼に会えるとは思っていなかった。
そうか、あの時急いでいる様子だったのは、彼もあの日が最終面接だったのだろう。きっと私より早いグループだったのだ。
彼には恩を感じていた。彼のおかげで嫌な思いをせず、最終面接にも落ち着いて取り組めたのだ。そうして今ここにいることができている。
合宿中にお礼が言えるといいな、そんなことを考えながら、15班の方を眺めていた。
夕食を終えて桃子が彼氏に電話をかけにいったので、一人になった私はホテルの売店を覗くことにした。
白浜の名産品が並んでいるだけのこぢんまりとした売店だけど、旅気分で楽しめた。
目当てのものを見つけて会計をしようとしたところで、15班の彼がお店の前を通るのが見えた。
今日を逃せば配属先が離れて、お礼を言う機会がないかもしれない。
そう思った私は、急いで会計を済まし、彼の後を追った。
◇ ◇ ◇
桃子の目線を追うと、新たに10人のグループが入ってきた。その先頭にいるのは――え、あの人!?
それは最終面接の日に、痴漢男から救ってくれたあの救世主だった。
「ね? 背が高くてイケメンで、一段とオーラを放っているでしょう?」
確かに彼は他と一線を画する圧倒的なオーラを放っていた。ただイケメンなだけでなく、出来る男といった感じだ。
うん、機転を利かせて見事に痴漢から守ってくれたのだ。やっぱり出来る男なんだと思う。
そして、彼が宴会場に入ってきただけで、ざわざわとさざ波のように女子がざわめいているのがわかる。
なるほど、桃子の言う通り、彼は本当に目立っているようだ。
「彼女いるのかな。まあ、私には関係ないけど。同期として眺められるだけでも満足だわー。眼福~」
まさかこんなところでまた彼に会えるとは思っていなかった。
そうか、あの時急いでいる様子だったのは、彼もあの日が最終面接だったのだろう。きっと私より早いグループだったのだ。
彼には恩を感じていた。彼のおかげで嫌な思いをせず、最終面接にも落ち着いて取り組めたのだ。そうして今ここにいることができている。
合宿中にお礼が言えるといいな、そんなことを考えながら、15班の方を眺めていた。
夕食を終えて桃子が彼氏に電話をかけにいったので、一人になった私はホテルの売店を覗くことにした。
白浜の名産品が並んでいるだけのこぢんまりとした売店だけど、旅気分で楽しめた。
目当てのものを見つけて会計をしようとしたところで、15班の彼がお店の前を通るのが見えた。
今日を逃せば配属先が離れて、お礼を言う機会がないかもしれない。
そう思った私は、急いで会計を済まし、彼の後を追った。
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