高嶺の花も恋をしたい!
一級建築士の資格試験は、大学卒業後やっと受験資格が得られる。合格してからさらに2年の実務経験を経て、やっと一級建築士として登録されるのだ。
私は今夏、一級受験予定だった。
まだ見ぬ15班の彼は大学院に在学中に一級建築士に合格したのかな。エリートの王道だ。それだけでその彼に尊敬の念を抱いた。
「花緒もね」
「え?」
「7班が目立ってるのは花緒がいるから」
そう言って、桃子はにっこり笑った。
「こんなに美人なんだもん。きっと花緒も本社配属ね。受付かなー?」
「褒めてくれるのはありがたいけど……言ってなかったっけ。私、設計部希望なの」
「えぇ!? 意外……」
実は面接のときにも桃子と同じような反応をした面接官が何人かいた。私が女性として目立つ場所、つまり受付に配属されることを望んでいるように見えたというのだ。
しかし私の中身はバリバリのリケジョ。どちらかというと人前に出ることは苦手で、部屋にこもって製図を引いたり、コンセプト設計を考えることが好きだった。
もちろん、クライアントへのヒアリングやプレゼンが大事なことはわかっているけれど、なるべくなら人前に立ちたくない。
「そっか。私は文系だからきっとどこかの支店の総務とかだと思う。ねえ花緒、本社勤務になったら本社のメンズと合コン組んでよね」
「桃子……彼氏がいるって言ってなかった?」
「それはそれ、これはこれ。イケメンは心の栄養だからさ。眺められるだけでいいのよー!」
バンバンと私の背中を叩きながらケラケラと笑う桃子。
天真爛漫な桃子なら「イケメンと合コンしてきたー!」と彼氏にあっけらかんと報告しそう。そんな場面が浮かぶような気がした。
私は今夏、一級受験予定だった。
まだ見ぬ15班の彼は大学院に在学中に一級建築士に合格したのかな。エリートの王道だ。それだけでその彼に尊敬の念を抱いた。
「花緒もね」
「え?」
「7班が目立ってるのは花緒がいるから」
そう言って、桃子はにっこり笑った。
「こんなに美人なんだもん。きっと花緒も本社配属ね。受付かなー?」
「褒めてくれるのはありがたいけど……言ってなかったっけ。私、設計部希望なの」
「えぇ!? 意外……」
実は面接のときにも桃子と同じような反応をした面接官が何人かいた。私が女性として目立つ場所、つまり受付に配属されることを望んでいるように見えたというのだ。
しかし私の中身はバリバリのリケジョ。どちらかというと人前に出ることは苦手で、部屋にこもって製図を引いたり、コンセプト設計を考えることが好きだった。
もちろん、クライアントへのヒアリングやプレゼンが大事なことはわかっているけれど、なるべくなら人前に立ちたくない。
「そっか。私は文系だからきっとどこかの支店の総務とかだと思う。ねえ花緒、本社勤務になったら本社のメンズと合コン組んでよね」
「桃子……彼氏がいるって言ってなかった?」
「それはそれ、これはこれ。イケメンは心の栄養だからさ。眺められるだけでいいのよー!」
バンバンと私の背中を叩きながらケラケラと笑う桃子。
天真爛漫な桃子なら「イケメンと合コンしてきたー!」と彼氏にあっけらかんと報告しそう。そんな場面が浮かぶような気がした。