高嶺の花も恋をしたい!
 トイレか? いや、今までそんなこと一度もなかった。何か違う気がする。

 俺の第六感はそう告げていた。

 まるで、俺から逃げ出そうとしているような、そんな気がしたのだ。

 とっさに花緒を引き寄せ、寝たふりをしながら抱き込んだ。

「……(きゃ)っ!」

 声に出さない花緒の悲鳴が聞こえた気がする。

 そのまましばらく寝たふりをしていると、少しして心地好い寝息が聞こえてきた。

 どうやらベッドを出るのをあきらめて、本当に寝てしまったようだ。

 とりあえず、体の中心が熱を持っていることがバレなかったことにホッとする。

 やっぱり無理だ。

 このまま花緒に手を出さず、同じベッドを使い続けるなんて俺にはできない。

 思いを伝えたい!

「……そろそろ限界だな」
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