天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
「こんなに成績が上がったのは祐介先生のおかげだよ」

親しみを込めて名前で呼んでいただけなのだが、勘違いした彼がストーカー化。黎士がクラスメイトの女の子と一緒に歩いているのを目撃したらしく、授業中に「あのときの女の子は誰だ」とハサミを向けてきた。

これまでにも黎士の魅力に当てられた家庭教師が、距離感を見誤ることがあったため、両親はあらかじめ勉強部屋に監視カメラを設置していた。

おかげで事態はすぐに明るみに出て、大学生は相応の責任を問われることになった。後日聞いた話だが、彼は精神を病み、入院することになったそうだ。

ほかにも、クラスメイトがストーカー化したり、ただ道ですれ違っただけで執拗に追い回されたり。

なにより黎士が怖ろしく感じたのは、自分に執着した相手が必ず社会的制裁を受け、破滅していくことだ。

彼らは職を失ったり退学になったりと様々な転落を見せた。中には実刑判決が下ることもあった。

そんな彼らは共通して、黎士を虚ろな目で見つめては『美しい』『自分のものになって』と繰り返し、悪魔にでも取り憑かれたかのように求めてくる。

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