天才外科医の密かなる執愛~傾国の微笑は運命を耽美に狂わせる~
「専門はね。でも、全身診れなきゃ医師失格だと俺は思ってる。体は繋がっているんだから、どこか一部だけ診たってダメだろう。まあ、実際に手術となったら専門の脳外科医に任せるけど、検査や診察なら俺でも問題なく指示できるよ」
意識の高い言葉が飛び出して素直に驚いた。ジェネラリスト医師――全身の症状を総合的に診れる医師はとても少ないと、かつて医療現場で働いていた藍衣は知っているからだ。
(変な人……だと思ったけど、医師としてはちゃんとしているんだ)
祖父の命を救ってくれた優秀な医師とは聞いていたけれど、実際に話を聞いて、なるほどと納得する。
「……では、治療の経過の件、よろしくお願いします」
これまで主治医からは絶対安静と言われていたけれど、ちょうどいいセカンドオピニオンになりそうだ。彼の許しが出たら再就職を考えよう。
部屋に入ると、大胆な吹き抜けのリビングルームが広がっていた。
手前にキッチンとダイニングテーブル、奥にはソファとローテーブルがあって、壁一面の窓からは庭に出られる。脇には二階へと続く階段がある。
意識の高い言葉が飛び出して素直に驚いた。ジェネラリスト医師――全身の症状を総合的に診れる医師はとても少ないと、かつて医療現場で働いていた藍衣は知っているからだ。
(変な人……だと思ったけど、医師としてはちゃんとしているんだ)
祖父の命を救ってくれた優秀な医師とは聞いていたけれど、実際に話を聞いて、なるほどと納得する。
「……では、治療の経過の件、よろしくお願いします」
これまで主治医からは絶対安静と言われていたけれど、ちょうどいいセカンドオピニオンになりそうだ。彼の許しが出たら再就職を考えよう。
部屋に入ると、大胆な吹き抜けのリビングルームが広がっていた。
手前にキッチンとダイニングテーブル、奥にはソファとローテーブルがあって、壁一面の窓からは庭に出られる。脇には二階へと続く階段がある。