さようなら、お別れしましょう
「いいえ! あのままでよろしいのですわ。わたくし、お茶会を開きますの」
「あの庭で!?」
「ええ、そうですわ。もう招待状は送りました」

 もちろん、その招待状の中には、レフィカ様に宛てたものもある。
 イーザック様の妃として、お披露目の意味があるお茶会。

 ――わたくしが王宮主催のお茶会を開き、レフィカ様をお客様として招くのよ。

 どちらがイーザック様の妃なのか、誰の目にも明らかだ。
 正妃とは名ばかりの妻。
 全員の前で、夫から愛されていない姿を晒して、恥をかくといいわ。

「お茶会を開いてはいけませんか?」
「いや……、メリアがお茶会をやりたいと言うのであれば構わない」
「ふふっ。ありがとうございます。お茶会が楽しみですわね」
「ああ」

 ――とっても楽しいお茶会になるでしょうね。

 イーザック様の腕に自分の腕を絡めて、体に寄りかかり、微笑んだ。

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