怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡
「なんでひとりで泣いてんだよ」 「だって……」 「聞けよ」 「聞けなかったの」 「なんで」 「こわかったから……」
神崎くんは大きく息を吐いた。
それから、背中に回した腕に少しだけ力をこめる。
「……あいつ、昔の知り合い」 「昔?」 「中学のとき、向こうが勝手に付きまとってきただけ。付き合ってねぇ」 「ほんとに?」 「ほんと」 「名前で呼ばれてた」 「俺はやめろって言ってる」 「腕も……」 「あれは不意打ち。すぐどかそうとした」 「……」 「おまえ以外、興味ねぇよ」
涙でぐしゃぐしゃのまま、わたしは顔を上げた。
神崎くんは困ったように眉を寄せていた。 でも、その目はまっすぐだった。
嘘をついている人の目じゃない。
「もっと早く言え」 「ごめんなさい」 「謝んな」 「でも、避けたのはほんとにごめん」 「……それは後でたっぷり反省しろ」 「え」 「三日分、足りねぇから」
低い声でそんなことを言うから、また心臓が跳ねる。
神崎くんは大きく息を吐いた。
それから、背中に回した腕に少しだけ力をこめる。
「……あいつ、昔の知り合い」 「昔?」 「中学のとき、向こうが勝手に付きまとってきただけ。付き合ってねぇ」 「ほんとに?」 「ほんと」 「名前で呼ばれてた」 「俺はやめろって言ってる」 「腕も……」 「あれは不意打ち。すぐどかそうとした」 「……」 「おまえ以外、興味ねぇよ」
涙でぐしゃぐしゃのまま、わたしは顔を上げた。
神崎くんは困ったように眉を寄せていた。 でも、その目はまっすぐだった。
嘘をついている人の目じゃない。
「もっと早く言え」 「ごめんなさい」 「謝んな」 「でも、避けたのはほんとにごめん」 「……それは後でたっぷり反省しろ」 「え」 「三日分、足りねぇから」
低い声でそんなことを言うから、また心臓が跳ねる。