怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡
「これ飲め」 差し出された薬を受け取ると、神崎くんが額にまた手を当てた。

ひんやりした大きな手。 それだけで少し落ち着く。

「ちゃんと熱あるな」 「自分でもびっくりした」 「無理してたんだろ」 「してないつもりだったんだけど」 「おまえ、そういうの鈍いから」

少し呆れた言い方なのに、指先はやさしい。

「ベッド行けるか」 「うん」 「送る」

ベッドまでついてきてもらうのは恥ずかしい。 そう思ったのに、立ち上がった途端ふらっとして、結局神崎くんの腕に支えられた。
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