奇跡という永遠の愛を君に貢ぐ。
序章
僕の名前は笹ヶ原 天音。


中学三年生だ。


僕が生ままれ育ったこの場所は緑に囲まれている。


町の目立つのはあそこだけ。


苔むした時計台。


『名のない時計台』。


そこには誰にも覚えられていない記憶があるんだ。


『おにーちゃんっ、こっちこっち〜!』


『ゔう〜うぇ〜おに〜ちーゃんっ』


『おにーちゃんっ』


『おにーちゃん』



「守ってあげられなくてごめん―――」


僕は激しい頭痛に襲われる。
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