偽りの婚約者さまは、この関係を終わらせる気がない!

「そうなんですね。まぁ、それなら確かに部長ほど相談に適任な相手はいませんよね。何かあってもすぐ対応してくれそうですし」
「そうでしょ。だから、ちょっと相談に乗ってもらってただけ」

「なるほど。あ、そういえば片瀬さん、合コン、OKです!」

 突然話を変えた三原さんが嬉しそうに微笑んだ。
 私は何についてOKが出たのかまったく心当たりがなく、パソコンを立ち上げようとしていた手を止めて彼女を見返した。

「ん? 合コン?」
「この前の話ですよ。彼氏に聞いてみたら、いい奴集めるって言ってくれて! やっぱり次の恋は大事ですよね~。相沢さんのことを忘れるためにも、早く次に行ったほうが絶対いいですよ」

 なんでそうなった!

 私は一度だって合コンを開いてほしいなんて頼んだ覚えはない。
 なのに、どうやら三原さんの中では、理玖と別れた私には新しい恋人が必要で、そのためには合コンへ行くべきだという話が、私の知らないところですっかり進んでいたらしい。
< 37 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop